아시아인이 모이는 거리 오오쿠보 2010/05/08 일본경제신문

"

アジア人が集う街 東京 2010.05.08
オオクボ」に住んでみる 日本経済新聞

編集委員 藤巻秀樹(55)

韓国人「町内会」融和に動く 日韓共生なお残る溝

火曜日の午後3時、約30人の韓国人が職安通りの韓国料理店の駐車場に集結した。

「我々の活動が少しずつ認められてきた。これからも続けてたい」。あいさつしたのは在日韓国人連合会(韓人会)会長の朴栽世さん(50)。韓人会が月1回、大久保地区で実施する「クリーン活動」だ。黄緑色の作業用ベストを身にまとった参加者は4組に分かれて次々に清掃に出発する。朴さんに同行し、街に出た。

通りにはたばこの吸い殻や紙くずがあちこちに落ちている。朴さんはそれらのゴミを器用に拾い上げ、ちり取りに入れていく。「日本人から悪く言われたくない。我々は日本人以上のマナーを身につけないとダメだ」

韓人会は主に1980年代以降に来日したニューカマーの組織。本部が大久保にあり、会社や飲食店の経営者などが参加する。朴さんらメンバーには苦い思い出がある。

一昨年、韓人会は日韓の交流を目的に、大久保公園で韓国の伝統舞踊や食文化を紹介する「韓流祭り」の開催を企画。内容を詰め、ポスターまで作った。後はやるだけという段階になって地元の人に説明に行くと、商店街など地域住民に反対されたのだ。

結局、祭りは中止。当時を振り返り、朴さんは「無念だった。でもここは日本。十分な根回しをしなかった我々が甘かった」と話す。

地域に受け入れられていないと感じた韓人会は日本人の地域住民代表の声に耳を傾けた。そこで聞いたのは韓国人への痛烈な非難の声だった。「ゴミ捨てのルールを守らない」「看板や商品を置いて道路を私物化している」「違法駐車が目立つ」など次々にうっ積した不満が噴き出した。

「随分怒られました」と言うのは当時、韓人会会長を務めていた趙玉済さん(52)。趙さんは日本人住民と交流する必要を痛感し、そのための組織として町内会の性格を持つ「新宿韓人発展委員会」を2009年春設立。その後、朴さんに会長職をバトンタッチした。09年秋から始まった街の清掃は委員会の主要な活動の一つ。韓人会が率先することで一般の韓国人住民にゴミ捨てのルールを守るよう呼びかける狙いがある。

趙さんは語る。「韓国人の中にルールを守らない人がいるのは事実。自分だけでなく、地域のことを考えてほしい。我々はオオクボ人にならなくてはいけない」

4月上旬、趙さんの経営する韓国料理店に韓人会幹部と地元町会や商店街の日本人幹部が集まった。いつもギクシャクしていた両者の会合がこの日は和やかな雰囲気で進んだ。委員会発足後、大久保の日韓関係は少し改善したようにも見える。だが根底には依然深い溝が残っている。

「町内会」と韓人会が説明する委員会についても、日本人側は「なぜ既存の町会があるのに別の町内会をつくるのか。韓国人が我々の町会に入ってくればいい」と反発する。

韓人会幹部の多くは日本の永住権を取得し、地域に溶け込もうとする。一方で大久保には出稼ぎ感覚で地域のルールに無頓着な韓国人も少なくない。組織で動く日本と個人の独立心が旺盛な韓国との文化の違いも横たわる。共生への道は平たんではない。

 

"